PyCon JP 2015に行ってきました。1日目の続きです。以下に2日目と全体の感想を書きます。正直、時間が空いてよくわからなくなっている部分があります。
感想
Possibilities of Python 〜エンジニア・コミュニティ で組織は動き出す
基調講演。
- エンジニアの望むような会社にする。
- OSSのような組織にする。セルフマネジメント。主体性。
- 経営者は権力でなく役割。
- 社員がみんな根っからのエンジニアならばうまくいくのだろうが、ある程度組織が大きくなるとどうしても混じってくる「エンジニアでない」人にどのように対処するのか聞きたかったです。そういう人は会社に入れず少数精鋭でやるのが良いのでしょうか。
ポスターセッション
いくつか見ましたが、印象に残ったのはこれ
Pyexperiment
GitHubにソースがあります。簡単にコマンドラインを構築するライブラリ。かなり感動して、その場でインストールしようとしたが、うまくいかなかった。
ランチ
1日目と同じ。グリーンカレーを食べました。おいしかったです。
Pythonで3Dデータモデリング&3Dプリント
3Dプリント用のデータをPythonで作るという話
- blender, fusion360, pymesh, octoprint
- blenderは前から聞いていましたが、想像力があればいろいろできそうです。
uWSGI/Dockerを利用したWebサービス運用事例
wsgiサーバ構築事例のベンチマークを比較
- gnicornはシンプル
- uwsgiは多機能。ちょっと速い。
- 正直自分の知識がないので、よくわかりませんでした。
野球Hack!~Pythonを用いたデータ分析と可視化
大量の野球データをいろいろいじってみた話
- 全体的に楽しい話でした。
- 書いては壊すを繰り返す。
- Pythonならとりあえず何でもできる。けど、他の言語でもできる。
- vagrant, ansible, docker
- 不確定要素が多い場合はPythonは強い。
- 個人的に衝撃的だったのは梶谷の三振の多さでした。
アドネットワークのデータ解析チームを支える技術
インターネット広告を、広告を提供する人、広告を表示してお金をもらう人の両方を満足させるように広告を表示する仕組みの話
- pythonだと速度が問題になる。
- Google Big Query
- 雑に作ってまずは動かす。
- 疎結合にして、一部をPython
- シビアな環境で大変そうです
LT
- TOC思考プロセスで考えるPython 2→3移行問題
- Python2で運用を続けるか、Python3に書き換えるか、どちらが良いか?
- 対立する要求をかき出す。共通の目的があれば妙案が出てくるはず。
- Diversity in Brazil
- ブラジルのコミュニティーの紹介
- 3dプリントで亀の甲羅とかを作った
- PyCon JP の舞台裏
- チケット料金の使い道は公開しています。
- 食事代で半分使っています。
- 英語なのでメールの返信が遅れました。
- sqldf for pandas
- pandasは複雑なので、sqlで書けるようにした。
- pysqldf
- ソーシャルログインを補完: PayPal APIを使った信憑性の高いユーザーデータベース の構築
- ソーシャルログインはリアルなデータでない可能性がある。
- PayPal APIで本人確認、与信確認ができる。
全体の感想
地方に住んでいるとなかなか会社外のエンジニア、利害関係がない人に会う機会がないので、このようにいろいろなレベルの高い人の話を聞けるのは純粋に楽しいです。今年は大規模データをごにょごにょする話が多かった印象がありますが、Pythonの可能性はそれだけではないと思います。Pythonの、ライブラリが豊富、開発スピードが速いという利点を生かしていろいろやってみたいと思いました。
要望
PyCon JPはとても良いと思いますが、それでもいくつか不満があります。次回は改善してくれることを希望します。
- 会場が狭い。会場の椅子に座りきれない人がいつも出るのはよくないと思います。
- 食事代抜きのチケットを出してほしい。正直、参加しないことが分かっているパーティのために余計にお金を払うのはつらいです。